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作詩

-青の月-

  はじまりの青は美しく
  少しの寂しさに包まれるから
  目を開けることすらも
  おぼつかず 君は
  近く届くかのようなとこで
  何思うの?

  頭ばかり大きなぼくには
  そのままに受け止められないけれど
  ここに描かれる鮮やかな風景に
  心のまま 予感がするんだ

  青く 白く 輝く月が
  愛のぬくもりを知らせにくるんだ
  だから どうか 君は
  そのままの姿で生きて欲しいんだ

  虚ろな目 流れる涙など
  繰り返しのデジャブな
  青に包まれ
  いたずらに魂の両足を取られ
  ただただ過ぎ行く日々の中に居ようとも

  終わりの見えない未来を思えば
  その圧に押しつぶされそうになる
  ぼくが紡ぎ出す不器用なメロディで
  苦しみも 拭えたならな

  青く 白く きらめく月が
  愛を内側に運んでくるんだ
  だから どうか 君は
  そのままの姿に夢を重ねて

  想像してみてよ その向こうには何がある?
  君が思い描くものと肩組んで仲良しこよし
  ぼくには見えるよ その世界は
  君だけのもの
  そんな未来はどんなだろうか

  いつか きっと この手でぼくが
  愛に満ちた世界へ 連れて行くから
  だから どうか 君は
  そのままの姿で生きて欲しいんだ
  uh uh

  そのままの姿で
  生きていて欲しいんだ

-ラストダーリン-

出会うことを運命と呼ぶことで
人は奇跡を見出すよ
この命題にぼくはどう名付けようか
ただの一言じゃ言えない

この場にいまいることも
自らで選んできたよ
そうしてあなたとめぐり合うことも
ぼくは選んだんだよ

そうつまり
あなたの言の葉と ぼくに宿る声とが
交わり
生まれたこのうたを ここで 名前としよう

あなたがこの名の 意味に気づいたら
次はその声で 歌って聴かせてよ
心配はないよ その響きは
誰より綺麗なことを知ってるから

ねえそうしたら 次はどうするの?
だなんて 尋ねるから
そうだな 最後は言葉も声も
超えたやりとりをしよう

それまでに
からだも こころも すべて
なにもかもをいつでも
確かめられるよう
ここに 残しておくよ

ぼくらの魂
余すところ無く
詰め込んだうたは
どこへ向かうのだろう

続いていくように
このこころを どこまでも
表す音で 彩り
証として この世界に
刻みこむよ

ぼくらが終わる
最後のときまで
鳴り続けるように
願っていまぼくは歌うよ

-トモニポス-

  ぼくたちはそれぞれの
  道ない道を進んでいる
  風向きは 追いか 向かいか
  荷物は 重い 軽いか
  視界に見ず知らずは入らぬまま 歩く

  見えたつもりで進む前に
  ここで眼を凝らせ

  きみとぼくがいて目前の宇宙では
  上か下かなどない
  時には背を見せ 隣り合わせの心は
  空をも押し上げる

  見渡せないほどの 広い海を進んでいる
  遠い先は ぼやけているか
  クリアに澄んで見えるか
  自分の意味さえもなくしたまま 泳ぐ

  外へ矛先向ける前に ここに眼を凝らせ

  きみとぼくがいる それだけで世界には
  繋がる輪が生まれる
  時には掌を重ね合わすこころで
  海をも切り開く

  ぼくたちはそれぞれの
  道ない道を進んでいる

  見渡せないほどの
  広い海を進んでいる

  きみとぼくがいて 目前の宇宙では
  上か下かなどない
  時には背を見せとなりあわせのこころは
  空をも押し上げる

  きみとぼくがいて それだけで世界には
  繋がる輪が生まれる
  時には掌を重ね合わすこころで